脳卒中
- 頭痛外来
診療内容 頭痛外来
毎日のように頭が重い、締め付けられるような痛みが続いている——そのような症状でお悩みの方は、筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)の可能性があります。筋収縮性頭痛は、日本で最も多くの方が経験している頭痛のタイプで、成人の約20~40%が発症しているとされています。
片頭痛と比べると痛みの程度は穏やかですが、慢性化すると日常生活の質を大きく低下させることがあります。ここでは、筋収縮性頭痛の原因、症状、セルフチェック、診断、治療法、日常の対処法について解説します。
筋収縮性頭痛は、脳腫瘍や脳出血などの他の病気が原因ではない「一次性頭痛」の中で最も一般的なタイプです。世界人口の約38%が経験しているとされ、性別を問わず幅広い年齢層に見られます。
発症のメカニズムにはまだ不明な点が多いものの、首・肩の筋肉のコリ、目の疲れ、精神的なストレスなどが複合的に関与していると考えられています。
筋収縮性頭痛は、頭痛の頻度によって以下の3つに分類されます。
| 分類 | 頻度の目安 | 特徴 |
| 稀発反復性 | 月1日未満 | 生理的範囲内の頭痛。日常生活への影響は少ない |
| 頻発反復性 | 月1~14日 | 日常生活に支障が出始める段階。治療の検討が必要 |
| 慢性 | 月15日以上 | ほぼ毎日痛みが続く。積極的な治療が必要 |
頻発反復性や慢性に該当する場合は、我慢せずに医療機関で相談することをおすすめします。
筋収縮性頭痛の原因は明確に特定されていませんが、身体的な要因と精神的な要因の両面が関係しているといわれています。
長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、車の運転など、同じ姿勢を長く続けることで首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなります。血流の低下によって老廃物がたまり、周囲の神経を刺激することで頭痛が生じると考えられています。目の疲れ(眼精疲労)や合わない眼鏡・コンタクトレンズも原因になることがあります。ショルダーバッグやリュックサックなど肩掛けタイプの荷物を長期使用することで肩こりの形成や悪化をきたし、原因や悪化因子となる事も少なくありません。
仕事や人間関係のストレス、不安、緊張感などの精神的な負荷も筋収縮性頭痛の大きな原因です。精神的なストレスが脳の痛みを調整する機能(下行性疼痛抑制系)に影響を及ぼし、通常は痛みと感じない刺激でも頭痛として感じてしまうことがあります。
筋収縮性頭痛の特徴的な症状は、頭全体を「締め付けられるような痛み」や「帽子をかぶせられたような圧迫感」です。片頭痛のようなズキンズキンとした拍動性の痛みとは異なり、鈍い圧迫感や重苦しさが頭の両側に広がるのが特徴です。痛みの程度は片頭痛ほど強くないものの、毎日のように続くことがあり、慢性化しやすいのが厄介な点です。
以下の4項目のうち2つ以上に当てはまり、かつ「嘔吐することはない」に該当する場合、筋収縮性頭痛の可能性があります。
ただし、「頭痛の痛み方が以前と変わった」「急に激しい頭痛が起きた」「発熱や意識障害を伴う」場合は、別の重篤な疾患の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
筋収縮性頭痛の診断は、主に問診によって行われます。受診前に「頭痛の持続時間」「痛む場所」「痛みの性質」「随伴症状」「日常動作での変化」などをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。
国際頭痛分類に基づく主な診断基準
危険な頭痛が疑われる場合は、頭部CTやMRI検査を行って、脳出血や脳腫瘍などの可能性を除外します。
頭痛が強い場合や頻度が高い場合は、アセトアミノフェンやNSAIDs(ロキソプロフェンなど)といった鎮痛薬による治療が基本です。ただし、「痛くなるかもしれない」という不安から鎮痛薬を頻繁に使いすぎると、かえって頭痛が悪化する「薬物乱用頭痛」を引き起こすことがあります。服用のタイミングや頻度は医師の指示に従い、月10日以上の使用は避けるようにしましょう。
慢性化している場合は、筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬や、脳の痛みの感受性を調整する抗うつ薬(アミトリプチリンなど)を予防的に使用することもあります。
薬物療法だけでなく、頭痛の原因となる身体的・精神的な緊張を和らげることも大切です。
「たかが頭痛」と思わず、つらいと感じたら医療機関を受診しましょう。適切な治療や生活指導を受けることで、慢性的な頭痛を改善できる可能性があります。
クリニックプラスでは頭痛外来にて、緊張型頭痛の診断・治療を行っています。24時間LINEから予約が可能で、平日は20時まで、土日祝日も毎日診療しています。仕事帰りや休日でも受診しやすい体制を整えておりますので、頭痛でお困りの方はお気軽にご来院ください。