急性肝炎
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診療内容 内科(一般/非感染症外来)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後、治療や療養が終わってもさまざまな症状が長引くことがあります。こうした状態は「新型コロナウイルス後遺症(コロナ後遺症)」と呼ばれています。WHO(世界保健機関)は、コロナ後遺症を「少なくとも2か月以上持続し、他の疾患では説明がつかない症状で、通常は発症から3か月経った時点にもみられるもの」と定義しています。
後遺症の多くは時間とともに改善しますが、回復には個人差があり、半年以上続くケースも報告されています。国内調査では、感染3か月後に約46%、12か月後に約33%の方に何らかの症状が残っていたとされています(参考:厚生労働省 罹患後症状について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00402.html)。
コロナ後遺症が起こるメカニズムは完全には解明されていませんが、いくつかの仮説が報告されています。
リスク因子としては、高齢、女性、感染時の重症度が高いこと、肥満や基礎疾患、ワクチン未接種などが挙げられます。ただし、軽症や無症状だった方にも後遺症が生じる場合があるため、注意が必要です。
コロナ後遺症の症状は多岐にわたり、複数の症状が同時に現れることもあります。代表的な症状は以下のとおりです。
| カテゴリー | 主な症状 |
| 全身症状 | 疲労感・倦怠感、微熱、筋力低下 |
| 呼吸器系 | 咳、息切れ、胸痛 |
| 神経・精神系 | 頭痛、ブレインフォグ(集中力低下・記憶障害)、不眠、抑うつ |
| 感覚器系 | 嗅覚障害、味覚障害 |
| 循環器系 | 動悸、胸の圧迫感 |
| その他 | 関節痛、筋肉痛、脱毛、下痢、腹痛、睡眠障害 |
なかでも疲労感・倦怠感は最も多い症状です。軽い活動の後に急激な倦怠感が続く「労作後倦怠感(PEM)」は、日常生活や仕事への復帰を大きく妨げます。また、ブレインフォグと呼ばれる認知機能の低下も多く、COVID-19罹患者の20〜30%に認められるとの報告があります。
コロナ後遺症に特異的な確定検査は現時点ではありません。診断は、感染歴の確認と症状の聞き取りに加え、他の疾患を除外するための検査を組み合わせて総合的に行います。
コロナ後遺症だと思っていた症状が、実は甲状腺疾患や貧血などの別の病気だったというケースもあります。また、感染を契機に臓器にダメージが生じている可能性もあるため、症状が続く場合は自己判断せず医療機関を受診しましょう。
現時点ではコロナ後遺症に特化した根本的治療法は確立されておらず、各症状に応じた対症療法が治療の中心です(参考:厚生労働省「罹患後症状のマネジメント 第3.1版」)。
| 症状 | 主な対応 |
| 倦怠感 | 休息と活動のペース配分。PEMがある場合は激しい運動を避ける |
| 咳・息切れ | 咳止め薬の処方、呼吸リハビリテーション |
| 嗅覚・味覚障害 | 嗅覚トレーニングや漢方薬。長期化時は耳鼻科へ紹介 |
| 不眠・抑うつ | 睡眠衛生指導、必要に応じて薬物療法・カウンセリング |
| 動悸・胸痛 | 精密検査のうえ、必要に応じた薬物療法 |
まず確認したいのは、「本当にコロナ後遺症なのか」という点です。新型コロナウイルス感染に紛れた別の疾患を見逃すと、場合によっては命に関わることもあります。精神的・心理的な負担が症状を悪化させるケースもしばしばみられますので、一人で抱え込まず早めに受診しましょう。
なお、子どもにもコロナ後遺症は報告されており、「朝起きられない」「集中力が続かない」などの症状で登校が困難になるケースがあります。一方で、鉄欠乏性貧血など別の疾患が原因のこともありますので、小児科での適切な診断を受けることが大切です。
コロナ後遺症は「いつか治るだろう」と放置せず、早めに医師へ相談することが回復への第一歩です。クリニックプラスでは、24時間いつでもLINEから予約が可能です。平日は20時まで、土日祝日も診察を行っておりますので、お仕事帰りや休日にも無理なくご来院いただけます。コロナ後遺症の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。