高血圧
- 高血圧外来
診療内容 高血圧外来
二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)とは、特定の病気が原因で引き起こされる高血圧です。高血圧全体の10%以上を占めるとされており、決して珍しい病気ではありません。原因となっている疾患を適切に治療すれば、血圧が正常化し完治する可能性があるのが大きな特徴です。ここでは二次性高血圧の原因や症状、診断方法、治療法について解説します。
高血圧は「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2種類に分類されます。
本態性高血圧は原因が明確に特定できない高血圧で、全体の約90%を占めます。一方、二次性高血圧は腎臓疾患やホルモン異常など、はっきりとした原因が存在する高血圧です。
日本には約4,300万人の高血圧患者がいると推定され、そのうち10%以上が二次性高血圧にあたります。若い世代にも発症する点が特徴的で、年齢が若く生活習慣にも問題がないのに血圧が高い場合は、二次性高血圧の可能性を考える必要があります。
二次性高血圧を引き起こす原因は多岐にわたります。主な原因を以下にまとめます。
血圧を上昇させるホルモンの過剰分泌が原因となるケースです。
睡眠中に繰り返し呼吸が止まることで、呼吸再開時に交感神経が活発になり血圧が上昇します。本来は血圧が下がるはずの夜間に血圧が高い状態が続き、夜間高血圧を引き起こすことがあります。近年、二次性高血圧の重要な原因として注目されています。
特定の薬剤の副作用によって引き起こされる高血圧です。痛み止め(NSAIDs)や甘草を含む漢方薬、経口避妊薬、ステロイドなどが原因となることがあります。服用中の薬がある場合は、必ず医師に伝えてください。
二次性高血圧そのものには、特別な自覚症状がないのが一般的です。血圧が非常に高い場合には頭痛やめまい、肩こりなどが生じることもありますが、これらの症状は日常的にもよく起こるため、あまり参考にはなりません。
以下のような場合は、二次性高血圧を疑うサインとなります。
二次性高血圧が疑われた場合は、原因となる疾患を特定するために以下のような検査を組み合わせて行います。
| 検査名 | 目的・内容 |
| 血液検査 | ホルモン値(アルドステロン、レニン、カテコールアミンなど)や腎機能、電解質を調べます |
| 尿検査 | 腎臓の機能やホルモン代謝の異常をチェックします |
| 超音波検査 | 腎臓や副腎の形態的な異常がないかを確認します |
| CT・MRI検査 | 腫瘍の有無や血管の狭窄など、より詳細な画像診断を行います |
検査結果から原因疾患が特定されれば、その疾患に応じた治療方針が立てられます。
二次性高血圧の治療は、原因疾患に応じた個別の対応が基本です。
本態性高血圧と異なり、二次性高血圧は原因疾患の治療によって血圧が正常化すれば、長期間の降圧薬服用が不要になる可能性があります。だからこそ、原因の早期発見と適切な治療が重要です。
自覚症状がほとんどないからといって放置すると、以下のような重大な病気を発症するリスクが高まります。
高血圧の状態が長く続くと、血管壁に負担がかかり続け、動脈硬化が進行します。脳や心臓の血管が詰まったり破れたりすれば、命に関わる事態となりかねません。また、腎臓の血管が傷つくことで腎機能がさらに低下するという悪循環に陥ることもあります。
健康診断で血圧の異常を指摘された方は、「まだ症状がないから大丈夫」と考えず、早めに医療機関を受診しましょう。
二次性高血圧は、原因となる病気を治療すれば血圧が正常化する可能性がある点で、本態性高血圧とは大きく異なります。しかし、発見が遅れて長期間放置してしまうと、血管や臓器へのダメージが蓄積し、原因疾患を治療しても血圧が完全には戻らないケースもあります。
特に若年者の高血圧や治療抵抗性高血圧に気づいた場合は、できるだけ早い段階で精密検査を受け、原因を突き止めることが重要です。
血圧が気になる方は、早めの受診をおすすめします。
クリニックプラスでは、24時間LINEから予約が可能です。平日は夜20時まで診療を行い、土日祝日も毎日診察しておりますので、お忙しい方でも通いやすい環境を整えています。高血圧は自覚症状が少ないからこそ、定期的な受診と管理が大切です。健康診断で血圧の異常を指摘された方、治療中だけれど通院が途切れがちな方も、ぜひお気軽にご相談ください。