診療内容 アレルギー科

ドロップスクリーン

アレルギーの原因物質(アレルゲン)を知ることは、症状を改善するための第一歩です。しかし、採血検査となると注射が苦手な方やお子さんにとってはハードルが高く感じられることもあるでしょう。そんな方におすすめなのが「ドロップスクリーン」です。指先からわずかな血液を採取するだけで、41項目のアレルゲンを一度に調べることができ、結果も最短30分で判明します。この記事では、ドロップスクリーン検査の特徴や検査の流れ、費用、結果の活用法について詳しく解説します。

アレルギーを引き起こすアレルゲンとは

アレルギーを引き起こす原因物質のことを「アレルゲン」と呼びます。アレルゲンは体内への侵入経路によって、大きく3つに分類されます。

種類侵入経路代表例
吸入性アレルゲン鼻・口から吸入花粉、ダニ、ハウスダスト、カビ、ペットの毛
食物性アレルゲン食べ物として摂取卵、牛乳、小麦、そば、エビ、カニ
接触性アレルゲン皮膚に触れて侵入金属、化粧品、洗剤、ラテックス

人によっては複数のアレルゲンに対して同時にアレルギー反応を示すこともあり、自分が何に反応しやすいのかを正確に把握しておくことが効果的な対策につながります。

ドロップスクリーン検査の3つの特徴

特徴1:41項目を一度にスクリーニング

ドロップスクリーン検査では、22項目の食物性アレルゲンと19項目の吸入性など合計41項目を一度の検査で調べることができます。スギやヒノキなどの花粉、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛といった吸入性アレルゲンから、卵・牛乳・小麦・エビ・カニなどの食物性アレルゲンまで幅広くカバーしています。何が原因かわからないという方でも、網羅的にスクリーニングできるため安心です。

特徴2:注射不要、指先からの少量採血

一般的な血液検査では注射器で腕の静脈から採血しますが、ドロップスクリーンでは指先にスタンプ型の小さな針を押し当て、わずか20μL(1滴程度)の血液で検査が可能です。注射の痛みがほとんどないため、小さなお子さんや注射が苦手な方でも安心して検査を受けることができます。お子さんのアレルギーが心配な保護者の方にも好評の検査方法です。

特徴3:最短30分で結果がわかる

検査結果は最短30分で判明します。同時に複数の方の検査が重なった場合は、結果が出るまで少しお時間がかかることもありますが、遅くとも翌日には結果をお伝えできます。通常のアレルギー血液検査(特異的IgE検査やVIEW39)では結果が出るまで1週間ほどかかるのが一般的ですので、大幅な時間短縮が可能です。

ドロップスクリーン検査と他のアレルギー検査の比較

ドロップスクリーンと他のアレルギー血液検査を比較すると、以下のような違いがあります。

検査名採血方法検査項目数結果まで
ドロップスクリーン指先(注射不要)41項目最短30分
VIEW39腕から採血(注射)39項目約1週間
特異的IgE検査腕から採血(注射)選択式(最大13項目)約1週間

ドロップスクリーン検査の流れ

当院でのドロップスクリーン検査は、以下の流れで行われます。

  1. 診察:医師が症状や生活状況を確認し、検査の必要性を判断します
  2. 採血:指先にスタンプ型の針を押し当て、少量の血液を採取します(注射器は使いません)
  3. 測定:採血した血液をドロップスクリーン測定装置にセットし、自動で検査を行います
  4. 結果説明:約30分後に検査結果が出ますので、当日中もしくは後日に医師から結果の説明を受けます

ドロップスクリーン検査の費用

ドロップスクリーン検査は保険適用の検査です。3割負担の場合の検査費用は約5,000円で、これとは別に初診料または再診料、処置料などがかかります。費用面でも通常の血液検査と同程度ですので、気軽に受けていただけます。

検査結果の活用法と注意点

アレルゲンの回避と対策

検査でアレルゲンの候補が見つかったら、まずはそのアレルゲンをできるだけ避ける工夫をしましょう。花粉であれば飛散時期に合わせたマスク・メガネの着用、ダニであればこまめな掃除や寝具の管理が有効です。食物アレルゲンの場合は原因食品を控えることが基本ですが、数値が高いからといって必ずしも食事制限が必要とは限りません。特にお子さんの場合、安易な食事制限は栄養バランスの偏りや発育への悪影響につながる可能性があるため、必ず医師と相談してから判断してください。

薬による治療

アレルゲンを避けていても症状が出てしまう場合には、抗ヒスタミン薬の内服やステロイドの外用薬・点鼻薬・点眼薬などで症状をコントロールします。それでも改善が乏しい場合には、舌下免疫療法やゾレア注射やボツラックス治療といった選択肢も検討できます。

スクリーニング検査としての位置づけ

ドロップスクリーン検査はスクリーニング検査であり、アレルゲンの「候補」を効率的に見つけるための検査です。特に食物アレルゲンについては偽陽性が出ることもあり、食物アレルギーの確定診断にはそのまま使用できません。食物アレルギーが疑われる場合には、専門の医療機関での食物経口負荷試験が必要になることがあります。当院では食物経口負荷試験は行っておりませんが、検査結果から食物アレルギーの可能性が高いと判断された場合には、速やかに連携している専門医療機関へご紹介いたします。

アレルギー検査をお考えの方へ

ドロップスクリーン検査は、注射が不要で短時間に結果がわかるため、小さなお子さんから大人の方まで気軽に受けていただけるアレルギー検査です。くしゃみや鼻水、目のかゆみ、皮膚のかゆみなど、原因がわからないアレルギー症状でお困りの方は、一度検査を受けてアレルゲンを把握してみてはいかがでしょうか。
※クリニックプラス吉祥寺のみ対応しております。

クリニックプラスでは、24時間LINEでのご予約を受け付けています。平日は20時まで、土日祝日も毎日診察しておりますので、お忙しい方でも通いやすい環境を整えています。アレルギーのことが気になったら、まずはお気軽にご来院ください。

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