-胃腸炎
みぞおちやおなかの中心、下の方などのなみのある痛みがでます。吐き気、嘔吐、下
痢が数日続きます。ウイルスや菌が原因で起こる症状です。症状を和らげるような薬
や抗生物質、水分がとれていない場合には点滴を行います。症状が激しい場合には半
夏瀉心湯、桂枝加芍薬湯、啓脾湯などの有効な漢方薬も複数存在します。ご希望の場
合は状態に応じてお出しします。お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
-便秘
便の回数が減る、便が出ない、おなかがはる、痛いなどの症状があります。便を柔ら
かくする薬や便の水の量を調節する薬などを状態に応じて使い分けながら治療します。
当院では漢方薬による治療も行っていますのでご希望の方はお申し付けください。そ
の他の症状や状態も鑑みて検査が必要な場合には連携している医療機関に紹介します。
お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
※当院では浣腸や摘便などの処置は行っておりません。
-虫垂炎
いわゆる「盲腸」のことです。右下のお腹が痛むことが有名ですが、最初は臍の周り
が痛むこともあります。お子様の場合は右下のお腹を抱え込むように歩くこともあり
ます。症状が進むと熱が出ます。放置すればいわゆる腹膜炎の状態となり命に係わる
危険な病気です。触診などで診断を行います。症状に応じて、抗生物質、希望があれ
ば腸癰湯(ちょうようとう)などの漢方薬による治療を行います。手術や腹部CTな
どの検査が必要な場合には連携している医療機関に紹介します。お困りの場合、心配
な場合は適宜ご相談ください。
-慢性胃炎、機能性ディスペプシア
ストレスによって胃もたれ、張り感、みぞおちの痛みが続く病気です。症状に応じて
薬で治療します。六君子湯、安中散、平胃散、茯苓飲などなど有効な漢方薬も多く、
ご希望の場合には体質に応じて診断し適切なお薬をお出しします。脂質の多い食事や
刺激物、嗜好品を控えるような指導も適宜行います。検査が必要な場合には連携して
いる医療機関に適宜紹介します。お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
-過敏性腸症候群
緊張するようなことや状況があると下痢、便秘、お腹の痛みや張りといった症状が続
き、大腸カメラなどの検査をしても異常がみられないものをいいます。ストレスや自
律神経の乱れが関係すると言われています。20~40歳代に多いです。一般的にお薬
の内服で治療を行いますが、当院では桂枝加芍薬湯、小建中湯などの漢方薬による症
状や体質の改善を含めた治療を行っています。検査が必要な場合には連携している医
療機関に適宜紹介します。お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
-逆流性食道炎
胸やけ、すっぱいものが上がる感じ、のどの痛みなどの症状が出ます。胃酸が食道ま
であがり炎症を起こしている状態です。薬で治療できます。あぶらもの、刺激物やア
ルコールなどの食習慣の見直し、食後から眠るまでの時間を十分にあけることなどの
生活習慣の見直しも必要です。将来的に癌などにつなげる可能性もあり、一度は検査
を受けることもお勧めします。検査が必要な場合には連携している医療機関に適宜紹
介します。お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
-胃潰瘍、十二指腸潰瘍
みぞおちの激しい痛みや吐き気がでます。ストレス、痛み止めの副作用、食事やアル
コール、喫煙、ピロリ菌などが原因で起こります。基本的には薬で治療が可能です。
補助的に漢方薬を用いることもあります。血を吐く、痛みが非常に強くおなかが固く
なった、真っ黒な便が出たなどの重い症状がある場合には入院して治療する必要があ
ります。必要な場合には連携している医療機関に適宜紹介します。お困りの場合、心
配な場合は適宜ご相談ください。
-大腸憩室炎
腹痛や熱が出る病気です。特に左右の下腹部で痛みが出ます。大腸の壁にできた小さ
な部屋(憩室)で細菌が増え、炎症を起こすことで症状が出ます。基本的に抗生物質
で治療を行いますが、症状が重い場合には入院が必要になります。必要な場合には連
携している医療機関に紹介します。お困りの場合、心配な場合は適宜ご相談ください。
※当院では腹部レントゲン検査、腹部超音波検査、胃カメラ、大腸カメラなどの検査
は行っておりません。必要な場合には連携している医療機関に適宜紹介します。