インフルエンザワクチンってどんなワクチン?
インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」といって、感染力をなくしたウイルスを接種します。
ですので、インフルエンザワクチンを接種したからといって、インフルエンザを発症することはありません。
インフルエンザワクチンには、発症をある程度予防する効果や重症化しにくくする効果があります。
インフルエンザワクチンの接種時期の目安は?予防効果はいつから?
インフルエンザワクチンの予防効果が現れるのが、ワクチンを接種してから2週間後くらいからで、4週間後くらい(2回接種の場合は、2回目接種後から2週間後くらい)にピークになると言われています。
インフルエンザは例年11~12月頃から流行が始まり、1~3月頃にピークを迎えますので、12月中旬頃までにはワクチンの接種を終えていることが望ましいとされています。
ですが、2022年から2023年にかけては散発的にインフルエンザが発生しており、2023年9月時点で「流行注意報基準」を超え、さらに急速に増加していることから、2023年に関して言えば10月からの早めのワクチン接種が望ましいと言えます。
ワクチンの効果は、一般的に5~6か月ほど持続すると言われています。
インフルエンザワクチンは何回接種?接種間隔は?
13歳以上の方は、原則1回接種です。
13歳未満の方は1回接種では不十分であり、2回接種が必要になります。
1回目と2回目の間隔は2~4週間と言われておりますが、4週間空けた場合が最も抗体価が上がりやすいと言われているので、4週間後に2回目のワクチン接種を受けましょう。
他のワクチンとの接種間隔は?どれくらいあければよいですか?
肺炎球菌ワクチンなどの「不活化ワクチン」や、BCG(麻疹)・MR(風疹)ワクチンなどの「生ワクチン」を接種した後にインフルエンザワクチンを接種する場合、基本的には接種間隔をあける必要はありません。
「新型コロナワクチン」についても、インフルエンザワクチンのみ同時接種が可能で、接種間隔を空ける必要がなくなりました。
インフルエンザワクチンの副作用・副反応は?
よく起こり得る副作用・副反応として、以下のようなものが挙げられます。
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接種した部位の赤み・腫れ・痛み
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発熱
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頭痛
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寒気
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だるさ
また、まれではありますが、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
アナフィラキシーショックになると命の危険にもつながるので、過去にインフルエンザワクチンを接種した後にアレルギー症状が出た方や、卵アレルギーをお持ちの方は、接種後30分間は接種した院内で安静にしていただく必要があります。
どんな人がインフルエンザワクチンを打つべき?
特に「インフルエンザ重症化のハイリスク患者」に相当する方、またはハイリスク患者に相当する方と同居されている方は、ワクチン接種を強く推奨します。
「インフルエンザ重症化のハイリスク患者」に相当する方は、以下のような方になります。
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小児
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高齢者
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妊娠中の方
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免疫が低下している方
インフルエンザワクチンって予防注射以外にもあるの?
2024年秋より、鼻に噴霧するタイプの経鼻ワクチン「フルミスト®︎」の国内流通が始まり、予防接種として利用できるようになりました。「フルミスト®︎」の最大の特徴は、注射ではないので「全く痛くない」というもので、注射が苦手な小さなお子様でも簡単にワクチン接種ができるというメリットがあります。また、ワクチン接種の回数が1回のみで良いというのも大きなメリットです。対象年齢は2歳〜18歳になります。クリニックプラスでも、小児科の標榜がある院を中心に「フルミスト®︎」を提供致します。
インフルエンザワクチンの料金は?
<費用>
13歳以上 4,000円(税込)
生後6ヶ月〜13歳未満 3,500円(税込)
※院によっては各自治体の助成が受けられる場合があります。詳細は各院の予防接種ページでご確認ください。
※小児科がない院では15歳未満のワクチン接種は行っておりませんので、あらかじめご注意ください。