風邪(かぜ)
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診療内容 内科(発熱 / 感染症外来)
ノロウイルスは冬の胃腸炎の最も多い原因の1つで、激しい下痢や腹痛・嘔吐(おうと)のような非常に辛い症状を引き起こします。
症状への対応も大切ですが、感染力が強いため、周りに感染を広げないようにする取り組みも重要になります。
ノロウイルス感染症の特徴や、感染を広げないための注意点などについて解説します。
ノロウイルスはどのようなウイルスで、どのように感染するのでしょうか。
まず初めに、ノロウイルスによる感染症の特徴について解説します。
ウイルスの中でも特に小さなウイルスで、いくつかの型があり、感染すると急性の胃腸炎を引き起こします。
感染力が非常に強く、わずかなウイルス量でも胃腸炎を発症します。
現在のところ、ノロウイルスに対するワクチンはありません。
ウイルスが体の中に入ってから症状が出るまでの期間を、潜伏期間(せんぷくきかん)といいます。
ノロウイルスの場合、潜伏期間は1~2日と短いのが特徴です。
ノロウイルスはほとんどが経口感染(けいこうかんせん)で、次のような感染経路が考えられます。
このように、さまざまな感染経路があるため、どこから感染したかを特定することが難しいという問題があります。
ノロウイルス感染症は1年を通して発生していますが、特に流行しやすいのは冬です。
11月頃から増加し始め、12~1月が流行のピークとなります。
ノロウイルスは人の腸に感染し、一気に増えるため、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛のような胃腸症状が現れます。
微熱や頭痛・悪寒など、軽い風邪のような症状が出る場合、また、まれではありますが、感染しても症状が出ないこともあります。
ノロウイルス感染症の症状は1~3日でおさまることがほとんどで、後遺症などの心配もありません。
しかし、小さなこどもや高齢者の場合は、ひどい下痢による脱水症状で入院したり、吐いたものをのどに詰まらせてしまったりすることがあるため注意が必要です。
ノロウイルスに感染した場合、どのような治療を行うのでしょうか。
また、感染を広げないようにするためには、いつまで注意する必要があるのでしょうか。
現在のところ、ノロウイルスに対して有効な薬はありません。
そのため、脱水を防ぐための水分補給や、体力を消耗させないための栄養補給が治療の中心となり、脱水がひどい場合には点滴を行います。
下痢止めを使うと回復が遅れることがあるため、使わないことが望ましいとされています。
症状は1~3日でおさまりますが、その後もノロウイルスは2週間ほど体の中に存在し、便とともに排出されます。
そのため、症状がおさまった後も、しばらくは周りの人への感染に気をつける必要があります。
ノロウイルスは感染力の強いウイルスです。
家族などの周りの人への感染を防ぐため、次のようなことに一緒に取り組むようにしましょう。
場合によっては「ノロウイルス抗原検査キット」を使って検査をすることがありますが、通常は症状や感染状況から、ノロウイルス感染症であると予測して治療が行われます。
ノロウイルス感染症の疑いがある場合には、脱水症状などを起こさないよう、早めにかかりつけ医にご相談ください。
原因となる様な食べ物を食べたりしていないか、周りに同様の症状を発症している方はいないか、その他何か原因として思い当たることはないかなど、診断・治療に必要な情報を集めるために、医師がいくつか質問します。
(LINEの事前問診にお答えいただくと、よりスムーズな診療を提供できますのでご協力ください)
必要があれば診察室のベッドに横になり、お腹の音を聞いたり、痛む場所がないかなど診察します。
ノロウイルス感染症以外の病気が隠れていないかなども判断していきます。
※お腹を出しやすい服装で来院されることを推奨します。
医師が必要と判断した場合には、ノロウイルス迅速抗原検査を行うこともありますが、以下の項目のいずれかに該当していない場合は保険診療の対象にはなりませんのでご注意ください。
ア 3歳未満
イ 65歳以上
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している
エ 臓器移植後
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中
ノロウイルス感染症の治療で最も重要なことは、脱水の予防になります。
下痢や嘔吐を1日に何回も繰り返している方、水を飲むとすぐに吐いてしまう方は、点滴の治療を行います。
症状がそこまでひどくない場合は、医師に処方された薬を飲んで数日経過をみていただくことになります。
薬を飲んでも症状が改善しない場合は、再度受診ください。
ノロウイルス感染症以外の病気も考えられますので、当院でより詳しい検査を行うか、あるいはさらに大きな検査を実施している医療機関をご紹介することもあります。
また、他者への感染のリスクもあるため、ご家族間の共用トイレは清潔を心がけ、感染の防御を徹底しましょう。
ノロウイルス感染症は、放置しておくと重篤な脱水症をきたす恐れがありますので注意が必要です。
ノロウイルス感染症が疑われた際には、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
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