漢方で痩せることはできる?ダイエットにおける漢方の役割を解説

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池尻大橋

「漢方薬で痩せることはできるの?」と疑問を持っている方はいませんか。
漢方薬を飲むだけで痩せるわけではありませんが、体の状態を適切に見極めることでダイエットを助けてくれる効果が期待できます。巷でよく耳にするような漢方薬はどうなのかも含め、以下に解説していきます。

そもそも漢方とは?

漢方薬とは、さまざまな植物や鉱物からなる生薬(しょうやく)を調合して作られた薬です。現在は生薬から成分を抽出したエキス製剤が使用されています。医療用のエキス製剤は保険診療で使用可能です。

東洋医学的には気血水の三要素が互いに関係し合いながら全身をくまなく巡り、必要な場所に十分に行き渡ることが健康な状態であるとされます。
その際、五臓六腑(肝、心、脾、肺、腎の五臓と胃、胆嚢、大腸、小腸、膀胱、三焦の六腑)と経絡は原料となる食べ物、水分、空気などの吸収や排出、気血水の移動に関わります。
これらの要素のバランスが何らかの原因で崩れた状態を病気ととらえ、その調整を図って元のバランスのいい状態に戻すことで治療を目指します。
漢方薬は様々な生薬を組み合わせながら、これらのバランスの乱れの原因となる流れが滞る原因の解消や弱った五臓六腑の働きをサポートすることなどを目指して作られています。

ダイエット目的に使われる主な漢方薬とは?

ダイエットが必要な状態、いわゆる肥満の状態は東洋医学的に以下のように分類できます。

  1.  余分なものが体にたまる
  2. 脾の働きが不十分
  3. 血の流れが滞る
  4. 気の流れが滞る
  5. 腎の働きが弱る

それぞれの状態と使用する代表的な漢方薬について説明していきます。

1. 余分なものが体にたまる

食べ物から有用な成分を吸収した後の余分な水分や老廃物が排出されずに体にとどまり、皮下組織や筋肉にたまることで肥満となった状態です。この際に体にとどまってできた物体のことを痰湿といい、特に甘い食べ物や脂っこい食べ物からできやすいとされます。この痰湿を取り除くことで肥満の改善を目指します。代表的な漢方薬は以下の通りです。

・二陳湯 (にちんとう)

痰湿を取り除く目的で最もよく使う薬です。皮下や筋肉にたまった痰湿を取り除くことで肥満の改善を目指します。

2. 脾の働きが不十分

「脾」とは五臓の一つであり、食べ物の消化吸収や吸収した有用な成分の運搬に関わる働きがあるとされます。
脾がうまく働かない場合、水分や有用な成分が必要な場所に行き渡らずに停滞してしまい、1のときと同じように痰湿を生じ、肥満につながります。

この場合は、1のように痰湿を取り除く治療を行うことに加えて、根本的な原因である脾に対して、正常な活動ができるような治療を行います。代表的な漢方薬は以下の3つです。

・六君子湯 (りっくんしとう)

脾の回復をはかる生薬群に1で紹介した二陳湯の成分を合わせた薬です。

・防已⻩耆湯 (ぼういおうぎとう)

脾や気を回復し、余分な水分を取り除く働きのある生薬が含まれています。

・茵蔯五苓散 (いんちんごれいさん)

肝に余分な水分や老廃物がたまった状態(脂肪肝など)のときに使います。

「肝」は五臓の一つであり、全身の気血水の巡りに関わります。脾の働きが不十分な場合には肝の働きにも影響が出ることがあり、肝に痰湿がたまることで肥満につながることもあります。

3. 血の流れが滞る

冒頭で説明したように、東洋医学の世界では気血水といった要素が互いに関連し合いながらスムーズに巡り続けることで健康な状態を維持できると考えます。その中の血の流れが滞った状態が続くと瘀血(おけつ)と呼ばれる塊ができ、血の流れをさらに悪くしたり、堰き止めたりします。

肥満においては脂肪の塊を瘀血ととらえ、肥満に関わるような心筋梗塞や脳卒中とともに瘀血による病態として総合的に考えます。瘀血を取り除くことで血の巡りをよくしたり、脂肪太りそのものを解消するようなイメージの治療をします。代表的な漢方薬は以下の通りです。

・桃核承気湯 (とうかくじょうきとう)

塊を取り除き、血の流れを改善する働きがあります。

4. 気の流れが滞る

東洋医学においては気血水は連動するものと考えます。血が滞るときには気も滞っていることが多く、その原因は主にストレスです。ストレスが六腑の一つである胃に影響すると食欲が異常に増し過食になり、肥満につながります。

また、肥満であること自体がストレスの原因につながり、悪循環を生みます。ストレスの解消や胃の働きを穏やかにするような治療を行います。代表的な漢方薬は以下の2つです。

・大柴胡湯 (だいさいことう)

イライラなどのストレスの解消、胃の働きを穏やかにする効果が期待できます。
便秘を解消する働きのある生薬 (大⻩; だいおう)が含まれており、体質によっては、大⻩のみを取り除いた製品 (大柴胡湯去大黄; だいさいことうきょだいおう)を使うこともあります。

・防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん)

イライラ、熱感などがひどくなることで生じた臓腑の不調や気血水の問題があり肥満になっていると考えられるときに使います。

5. 腎の働きが弱る

「腎」は五臓の一つで、水の運搬に関わります。腎の働きが弱ることで水が滞り、浮腫んだような肥満となります。腎の働きを補うような治療を行います。

・八味地黄丸 (はちみじおうがん)

腎の働きを補い、水の流れをよくするような働きが期待できます。

漢方の副作用を理解する

漢方薬の代表的な副作用は、高血圧やむくみなどを起こす偽性アルドステロン症、肺に炎症や損傷などが起きる間質性肺炎(かんしつせいはいえん)、腹痛や血便、下血などが起きる腸間膜静脈硬化症(ちょうかんまくじょうみゃくこうかしょう)がよく知られています。その他、胃腸の障害や生薬による食物アレルギー、肝臓の機能が低下する肝機能障害などさまざまです。

まずは気軽に受診を

以上、ダイエット目的に使われる主な漢方薬について解説してきました。言うまでもなく、効果的なダイエットには漢方薬の服用だけではなく、食事療法、運動療法などの積み重ねが不可欠です。また、中には内分泌疾患などによる病的肥満が隠れていることもあり、専門的な治療が必要になる場合もあります。

一方で、理想の体型を追求するあまり、本来は不必要な「痩せる効果がある」と名の知れた漢方薬を自己判断で安易に服用することは非常に危険な行為です。漢方薬はいくら服用しても安全というのは迷信であり、長期間の服用で先ほど述べたような重大な病気になってしまうリスクが高まりますし、そうなってしまっては元の子もありません。

漢方薬の使用に当たっては、病気の状態や体質の適切な評価と血液検査などを含めた定期的な診察が必要です。また、保険診療で治療を行うことができるため、薬局で全額自己負担で購入した漢方薬を使うことはあまりおすすめできません。興味を持たれた方はまず医師に相談されることをおすすめします。

参考:菅沼栄著「いかに弁証論治するか」

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