1型糖尿病
- 糖尿病外来
診療内容 糖尿病外来
糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリンの不足によって血液が極端に酸性に傾いてしまった状態で、さまざまな症状が急激に引き起こされます。1型糖尿病の患者さんに多い合併症ですが、2型糖尿病の患者さんでも起こる可能性があり、放置すると命に関わるため、迅速な対応が必要となる合併症です。糖尿病性ケトアシドーシスについて理解し、症状があった場合にはすぐに受診するようにしましょう。ここでは糖尿病性ケトアシドーシスの特徴や治療について解説します。
糖尿病性ケトアシドーシスはどのような状態なのでしょうか。まず初めに、糖尿病性ケトアシドーシスの特徴や症状、原因について解説します。
糖尿病の合併症には、急激に発症する急性合併症と、ゆっくり進行する慢性合併症があります。糖尿病性ケトアシドーシスは急性合併症の1つです。インスリン不足により、急激に血糖値が上がることで発症します。
インスリンが不足すると、血液の中の糖分をエネルギーとして利用できなくなります。すると、糖分の代わりに脂肪が分解されてエネルギーとして利用されるようになります。脂肪が分解されると、体の中に「ケトン体」という物質が増えます。ケトン体が多くたまると、血液が酸性に傾き、ケトアシドーシスという状態になってしまいます。
糖尿病性ケトアシドーシスの原因となる一般的な病気には次のようなものがあります。
このような病気が糖尿病性ケトアシドーシスの原因となることを覚えておくことも、早期発見につながります。
初期には、極度の脱水症状により次のような症状が急激に起こります。
さらに悪化すると次のような症状が出ます。
治療を行わないと、昏睡(こんすい)や命に関わることもあるため、早期の治療が大切です。
血液検査と尿検査で、ケトン体と酸の値を測定して診断します。
糖尿病性ケトアシドーシスの治療は次の3つが基本となります。
①点滴による輸液を行い、脱水状態を改善させる。
②インスリンを使い、高血糖とアシドーシスの状態を改善させる。
③大量の尿によって失われた電解質(カリウムやナトリウムなど)を点滴で補給する。
糖尿病性ケトアシドーシスは、緊急の治療が必要になる病気です。そのため入院しての治療となる場合も多くあります。
最後に、糖尿病性ケトアシドーシスの経過や、予防のために必要なことについて解説します。
糖尿病性ケトアシドーシスによる死亡率は1%未満であり、早期に適切な治療を行うことができれば、ほとんどの場合問題無く回復します。高齢の方では重篤化しやすいため、注意が必要です。
糖尿病性ケトアシドーシスに早期に気づけるよう、まずはその初期症状についてしっかり覚えておくことが必要です。のどがよく渇く、尿が大量に出る、だるさがあるなどの症状があった場合はすぐに受診するようにしましょう。
また、予防もとても重要です。1型糖尿病の方は、インスリン注射の打ち忘れや自己判断による中止をしないように気を付けてください。2型糖尿病の方では、暑い日にスポーツドリンクの一気飲みをしないなど、急激に血糖値を上昇させないように日頃から気を付けるようにしましょう。
症状の経過などを聞き、糖尿病性ケトアシドーシスを疑う症状などがないか確認します。
糖尿病性ケトアシドーシスを疑う所見がないか、医師が丁寧に診察を行います。
血液検査と尿検査を行います。血液検査は、結果が出るのが、最短でも翌日になりますので、血糖値の測定は簡易血糖測定器でおこなう場合もあります。
問診や身体診察、各種検査から糖尿病性ケトアシドーシスが強く疑われた場合には、一刻も早く専門病院への搬送を行います。場合によっては救急搬送をお願いする場合もあります。
糖尿病性ケトアシドーシスは緊急性が高く、命にかかわる病気です。症状を認めた時にすぐに病院を受診する必要があります。クリニックプラスは平日は夜の8時まで、さらには土日祝日も毎日営業しています。少しでも疑わしいと思ったら、いつでも御相談にいらしてください。また、当院は多くの大学病院や総合病院と連携をとって診療を行っています。早期に専門治療が必要と判断した場合には、専門治療が受けられる医療機関を速やかにご紹介致します。