1型糖尿病
- 糖尿病外来
診療内容 糖尿病外来
血糖値スパイクとは血糖値が急激に上昇・下降することです。血糖値の急激な変動は血管に負担を与えてしまい、動脈硬化(どうみゃくこうか:血管の伸縮性が失われている状態)を進行させてしまいます。
血糖値スパイクを予防するには、引き起こされる原因を理解して生活習慣の改善を測ることが大切です。本記事では血糖値スパイクの概要から原因、症状、起こしやすい人の特徴、放置するリスク、検査、引き起こさないための対策までを解説します。
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上昇・下降する現象のことです。そもそも血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度を示す数値です。血糖値の上昇・下降は下記のような流れに沿って起きます。
インスリンの分泌に不具合があると、血糖値の急激な上昇と下降を招き、血管に負担を与えてしまいます。
血糖値スパイクを引き起こす原因は、老化や肥満により膵臓からインスリンが正常に分泌されないことです。「インスリンの分泌が少ない」「インスリンの分泌するタイミングが遅れる」などの問題が生じると、下記のような流れで血糖値スパイクが発生します。
この急激な上昇と下降の過程で、血管の壁が傷つき動脈硬化が進行してしまいます。
血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴は下記の通りです。
上記に該当する方は、血糖値スパイクを引き起こすリスクがあります。
血糖値スパイクは自覚症状がほとんどないのが特徴です。血糖値スパイクを引き起こしている方でも、食事前は血糖値が正常であることが多いためです。
自覚症状がほとんどないため、知らない間に血糖値の急激な上昇・下降を繰り返して動脈硬化が進行します。そして、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな合併症リスクが高まります。
血糖値スパイクで症状が現れるとしたら、食後の眠気や頭痛、だるさなどです。これらの症状に加えて、前述した血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴に該当している方は注意が必要です。
高血糖を繰り返すことで血管が傷ついてしまい、動脈硬化が進行します。動脈硬化が進行すると下記のような合併症リスクが高まります。
| 合併症 | 詳細 |
| 狭心症 | 動脈硬化により心臓の血管が狭くなり血液の流れが悪くなっている状態。歩くなどの動作をすると胸が締め付けられるような痛みが起きる。 |
| 心筋梗塞 | 動脈硬化などが原因で心臓の血管がつまり、血液が流れなくなり心臓の筋肉が壊れてしまう病気。突然激しい胸の痛みや息切れ、吐き気などが現れる。 |
| 脳梗塞 | 動脈硬化などが原因で脳の血管が詰まり、脳に血液が流れなくなる病気。激しい頭痛や意識障害などが現れる。 |
血糖値スパイクであるかを正確に判断する方法は、医療機関で75g経口ブドウ糖負荷試験を受けることです。75g経口ブドウ糖負荷試験とは、下記のような検査です。
上記のように時間ごとの血糖値を確認することで、血糖値スパイクが起きていないかを判断します。なお、健診などで実施する採血では、空腹時の血糖値を基準にしているため、血糖値スパイクであるかどうかの判断はできません。
※当院では75g経口ブドウ糖負荷試験を行っておりません。検査が必要と判断された場合、検査が受けられる連携医療機関に紹介させていただきます。
血糖値スパイクを引き起こさないための2つの対策は下記の通りです。
それぞれの詳細を解説します。
血糖値スパイクの予防でまず大切なのが食生活です。特に糖質に注意する必要があります。糖質は炭水化物の一部でご飯やパン、イモ、麺類などに多く含まれています。
炭水化物の量は、摂取エネルギーの40〜60%ほどの割合にして、バランスの良い食事にすることが大切です。他にも下記に注意することで血糖値の上昇をゆるやかにできます。
一つずつできることから取り入れましょう。
食後1〜2時間後に運動をすると、血糖値の上昇を抑えることができます。主に実施する運動は、ウォーキングなどの有酸素運動です。無酸素運動の筋トレと組み合わせると、より効果が高まります。食事や運動習慣はどちらも継続することが大切です。無理なく継続できる内容で始めてみましょう。