診療内容 皮膚科

白癬(はくせん)/水虫

白癬(水虫)とは

カビの一種である白癬菌が、皮膚に感染することで起きる皮膚の感染症です。
水虫というと、足にできるのをイメージしやすいかと思いますが、足だけでなく爪、手、頭、体、股にも白癬は生じるので注意が必要です。

足にできる白癬を「足白癬」といいますが、足白癬にはいくつかのタイプがあります。

趾間型…最も多いタイプで、足の指と指の間が白くふやけて皮が剥けます。乾燥したタイプもあります。
小水疱型…土踏まずや足の側面に軽い赤みを伴う小さな水疱ができ、1週間くらいで乾燥して皮が剥がれてきます。
角質増殖型…足の裏、とくにかかとの部分の角質が厚くなり、表面がざらざらして皮が剥がれてくるもの。1年を通して症状はあまり変化しません。治療に時間がかかることがあります。

上記のような所見の他に、かゆみや強い足の臭いを伴う場合がありますが、水虫のすべてに症状があるわけではありません。
症状がないからといって放置している間にも、白癬菌はどんどん繁殖していくので、早期発見・早期治療が大切です。
特に爪白癬は、爪が白くなるだけでかゆみなどの症状を伴わないことが多いので気をつけましょう。

白癬(水虫)の検査

白癬菌がいると思われる皮膚組織や、爪などの組織を採取し、顕微鏡で白癬菌を同定します。
検査にかかる時間は5分前後です。

白癬(水虫)の治療

抗真菌薬の塗り薬による治療が第一選択となります。
赤い湿疹が出ているうちは、ステロイドの塗り薬で炎症を抑えてから検査・治療にうつることもあります。
基本的には抗真菌薬の塗り薬を継続して使用することで改善が得られますが、爪白癬の場合は塗り薬の浸透率が悪く、塗り薬単独の治療では効果が乏しいことがあります。そのような場合には、抗真菌薬の内服も検討します。
かゆみなどの症状が治まっても、最低1か月は治療を続けましょう。

白癬(水虫)の予防・対策

白癬菌は高温多湿の環境を好む菌ですので、まずはそういった環境を作らないようにすることが肝心です。

足の裏や、指と指の間をきちんと洗う
入浴後は髪や身体を濡れたままにせず、きちんと乾かす
通気性のよい靴や靴下をはく
同じ靴を続けて履かず、こまめに靴干しする

また、白癬菌は他の人にうつしてしまいます。家族などへの感染防止対策を徹底しましょう。

スリッパやタオルなどの共用をやめる
お風呂場の足拭きマットはこまめに洗濯し、乾燥させて使用する
掃除機をかけて、白癬菌の混ざったほこりやゴミを取り除く

白癬(水虫)で来院された方の当院での診療の流れ

1. 問診・診察

皮膚疾患は、見た目の診察と患者さんからのお話が診療のほとんどをしめます。
事前問診でお答えいただいた内容に加えて、診断に必要な情報や所見を集めます。

2. 検査

白癬菌がいそうな部位から組織を採取して、顕微鏡検査を行います。
重症例では、治療前の全身状態を把握しておくために、血液検査を行うこともあります。

3. 処方

診断がついたら薬を処方します。
基本的には抗真菌薬の外用薬の処方になりますが、必要に応じて内服薬を処方することもあります。

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