気管支喘息 

・気管支喘息とは?

気管支喘息は、「気道」という息を吸ったり吐いたりする時に空気が通る道が炎症をおこすことで、気道が狭くなり、空気が通りにくくなるという病気です。炎症がおきている気道はとても敏感で、ホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも狭くってしまい、気管支喘息発作がおきてしまいます。
多くはアレルギーが原因で、アトピーとの関連も指摘されています。そのほかにも、食べ物や住宅建材における化学物質の増加や、大気汚染、長時間労働からくる過労やストレスの増加により、気管支喘息の患者さんは年々増えています。

・気管支喘息の症状は?

気管支喘息の症状は様々で、以下のような症状があります。

◆息苦しい
◆咳き込み
◆呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がなる
◆胸の痛み
◆のどの違和感

気管支喘息発作は夜間や早朝に起こりやすいのが大きな特徴ですが、その他にも以下のような時に起こりやすい傾向があります。

◆夜間から早朝にかけて
◆季節の変わり目
◆寒暖差が激しい時
◆天気が悪い時
◆疲れている時
◆風邪を引いている時
◆喘息発作を引き起こす物質にさらされた時(タバコやホコリなど)

・気管支喘息の原因となるものにはどのようなものがありますか?

気管支喘息は、炎症を起こしている気道に刺激が加わることで起こります。気道に刺激を与える物質として、アレルギー反応を引き起こす「アレルゲン」と「アレルゲン以外のもの」があります。

<アレルゲンの例>
◆ハウスダスト
◆ダニ
◆ペットの毛やふけなど
◆花粉
◆カビ

<アレルゲン以外のものの例>
◆タバコ
◆汚れた空気(車の排気ガスなど)
◆風邪
◆過労やストレス
◆くすり(解熱・鎮痛剤)
◆天気・気圧や気温の変化
◆運動

上記のような気管支喘息発作の引き金になりうるものを避けることが、気管支喘息発作の予防につながります。

・気管支喘息の検査にはどのようなものがありますか?

当院で行える検査は以下のようなものがあります。

◆血液検査(アレルゲン検査)
◆血中酸素飽和度測定

血液検査では、好酸球数(アレルギーがあると数値が上昇します。一般的には4%以上、もしくは300個/㎣以上で高いと判定します。)、非特異的IgE値
(アレルギーのなりやすさを調べます。一般的には200IU/mL以上で高いと判定します。)、抗原特異的IgE抗体(何がアレルゲンになっているかを調べます。)などを調べます。

・治療にはどのようなものがありますか?

気管支喘息の治療の基本はステロイドを吸う(吸入薬)治療です。症状の重症度に応じて、吸入ステロイドの量を調整し、適宜飲み薬や気管支を広げる吸入薬を追加します。

<喘息症状から考える重症度分類と治療法>

喘息予防管理ガイドライン2018参考

LTRA;ロイコトリエン受容体拮抗薬
LABA;長時間作用性β2刺激薬
LAMA;長時間作用性抗コリン薬

気管支喘息の治療で重要なことは、気管支喘息発作が起こらない様に予防・管理していくことです。上の表にあるような薬を調整しながら使用していくことも重要ですが、発作の引き金になるアレルゲンや、それ以外のストレスなどの要因を普段から回避していくことが重要です。体調や室内の環境を整え、禁煙や十分な睡眠など生活習慣の改善や、風邪をひかないよう心がけましょう。それでも気管支喘息発作が起きてしまった時には、発作をしずめることが最優先となります。狭くなった気道をすみやかに広げる短時間作用性吸入β2刺激薬を使用します。当院では発作時の吸入治療も行なっておりますので、ひどくなる前に当院を受診ください。

・小児の場合の治療はどうなりますか?

小児の場合も大人と同じように、4つのステップに治療が分かれますが、乳児(2歳未満)、幼児(2〜5歳)、年長児(6〜15歳未満)で若干内容が異なります。乳児・幼児の場合は、治療ステップ1・2までは、ネブライザー吸入と飲み薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬と呼ばれる抗アレルギー薬など)が優先され、次のステップから吸入ステロイドを併用していきます。年長児の場合は、治療ステップ2から吸入ステロイドの治療が基本となります。
詳しく知りたい方は、日本小児アレルギー学会「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2020(web版)」をご覧ください。
https://www.jspaci.jp/journal/asthma2020/

・気管支喘息で来院された方の当院での診療の流れ(診察所要時間目安:5〜7分)

1. 問診

症状について詳しくお話しを聞きます。気管支喘息以外の病気の可能性がないか判断します。(LINEの事前問診にお答えいただきますと、よりスムーズな診療を提供できますので、ご協力ください。)

2. 身体診察

呼吸の音に異常はないかなど、医師が丁寧に診察を行います。「ゼーゼー」「ヒューヒュー」の喘鳴が著明で、血中酸素飽和度が低下しているような場合には、直ちに吸入療法を行います。

3. 検査

必要であれば血液検査を行います。アレルゲンを調べる血液検査は結果が出るまでに1週間ほどかかります。

4. 処方

気管支喘息の重症度に応じて、吸入薬あるいは内服薬を処方します。気管支喘息発作の原因になるようなものは極力回避するように指導いたします。

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