・突発性発疹とは
0〜1歳までの子供に多く、発熱から始まり、熱が下がったところで全身にぱらぱらと赤い発疹が出現するのが特徴です。
・突発性発疹の原因は?
ヒトヘルペスウイルス6または7(HHV6or7)というウイルスの感染が原因と言われています。症状が出ない場合もあり、ほとんどの子供は2〜3歳までに感染し、抗体ができます。
・突発性発疹の症状は?
最初は38〜39度の高熱から始まります。3〜4日で熱は下がりますが、その後全身にぱらぱらと赤い発疹が出てきます。お腹や背中を中心に細かい赤い発疹で少し盛り上がっていて、時々発疹がくっついた大きな発疹になることもあります。最初びっくりされるかと思いますが、この発疹も2〜3日ですぐ消えてしまいます。また、軟便になることもあります。咳や鼻水は少なく、発熱のわりに機嫌がよいことが多いです。
・突発性発疹の治療・対処法は?
特に治療は必要ありません。このウイルスは退治する必要ありませんし、厳密に言えば退治できません。お熱が出た時点で、熱性けいれんの予防のために解熱剤を使用するなどの対処療法を行い、症状がよくなるのを待ちます。
潜伏期間は約10日で飛沫・経口・接触感染します。発熱中は感染力があるので、少なくとも解熱後1日以上経過してからの保育園や幼稚園への登校が必要ですが、非常に感染力が強いので、可能であれば保育園や幼稚園への登校は発疹が消失するまで控えた方がよいです。
・突発性発疹で来院された方の当院での診療の流れ(診察所要時間目安:5〜7分)
1. 問診・診察
事前問診でお答えいただいた内容に加えて、診断に必要な情報や所見を集めます。ぐったりしていないかなど観察しながら、胸の音を聞いたり、お腹を触ったりして、突発性発疹以外のお熱の原因がないかを診察します。発疹が出ている場合は、突発性発疹に特徴的な発疹かどうかなど、診察します。
2. 処方
診断がついたら、必要な場合お薬を処方します。多くは解熱剤などの対処療法です。