肌がつっぱったりかさついたりするのは、肌の乾燥が原因です。「たかが乾燥」と軽く考えがちですが、放置することで悪化し、皮膚がむけたりかゆみや湿疹が出たりしてしまい、治りにくくなることがあります。ここでは肌のつっぱりやかさつきについて、その原因や対処法、受診の目安について解説します。
肌がつっぱったり、かさついたりする疾患
肌のつっぱりやかさつきの症状をメインとする疾患には次のようなものがあります。
- 乾燥肌(乾皮症)
乾燥肌(乾皮症)
乾燥肌はその名のとおり、肌が乾燥している状態のことをいいます。洗顔や入浴の後、肌が引きつったようになる「肌のつっぱり」や、肌がカサカサする「肌のかさつき」の原因は、肌の乾燥です。
乾燥が起こりやすい部位は、顔であれば目や口の周り、頬で、体ではすねや太もも、腰回りなどです。
「たかが乾燥」と放置していると、肌の乾燥がさらに進み、乾皮症(かんぴしょう)と呼ばれる状態になることがあります。乾皮症になると皮膚にひび割れが起きたり皮がむけたりして、治りにくくなってしまいます。肌の乾燥に対する予防法、対処法として最も大切なのは十分な保湿です。肌の乾燥を進行させないようにするために、保湿剤を使ってしっかりと肌を保湿するようにしてください。また、お風呂のお湯を熱くしすぎない、冬は加湿器を使うなど、生活の中で乾燥を防ぐ工夫をすることも大切です。
保湿で改善しないときには悩まず受診を
保湿剤で十分な保湿を行っても肌のつっぱり感やかさつきが改善しない場合や、皮むけやかゆみのような症状が出ている場合には、炎症止めや保湿効果の高い薬での治療が必要になる場合があります。たかが乾燥と放置せず、一度受診することをおすすめします。