「今朝から体調が悪い」「熱はないけど咳が昨日から出ていて出社しづらい」「微熱が出ていて会社からPCR検査を受けてくるように言われた」などなど、様々な理由で新型コロナウイルスのPCR検査を受けたいなと思われる方、大変多いと思います。今では都内に沢山のPCR検査を受けられる施設があり、「どこで受ければいいのか」、「施設によって何が違うのか」、「民間のPCR検査と保険診療機関の提供するPCR検査、それぞれ何が違うのか」など色々迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらではそんなお悩みにお答えしていきます。
PCR検査はどこで受ければいいの?
ご自宅から一番近くて行きやすい保険診療機関で行っているPCR検査を受けるのが一番良いでしょう。特に何かしらの症状のある方、もし新型コロナウイルス感染症であった場合、PCR検査を受けに行くまでの間で他の方にうつしてしまうリスクもあります。また、検査が終わったらすぐにご自宅で安静にしてもらう必要があります。具合の悪い状態で遠い距離を移動するのはお辛いと思います。できる限り自宅に近い、あるいは自宅からアクセスの良い保険診療機関でのPCR検査をオススメします。症状がある場合、基本的には公費でPCR検査が受けられますので、保険診療機関によって金銭面での差異はほとんどありません。これもアクセスに重点をおく理由の1つです。
症状がなく、新型コロナウイルス感染者の方と濃厚接触の疑いもない方は自費でのPCR検査になります。自費でのPCR検査を御希望の方は必ずしも自宅の近くでなくてもよいかもしれません。しかし、検査を受けた後、陰性証明書や、海外渡航証明書を後日受け取りに行く必要があるかと思いますので、可能であれば自宅や職場などから近くてアクセスの良い保険診療機関でPCR検査を受けることをオススメします。保険診療機関によっては、ご自宅までPCR検査キットを配送し、患者さんご自身でご自宅で検査をやっていただくサービスを提供している所もあります。
民間のPCR検査と比較して、クリニックなどの保険診療機関でPCR検査を受けるメリットとデメリットは?
いくつかのポイントに分けて比較していきます。
①PCR検査対象者
まず大きな違いとして、少しでも症状がある方は、民間のPCR検査や自宅でできる簡易検査キットを用いてのPCR検査は推奨されておりません。原則、保険診療機関を受診の上、PCR検査を受けていただく必要があります。無自覚・無症状の方はいずれのPCR検査も受けていただくことが可能です。
②価格
前提として、症状がある方、そして無症状でも、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触が疑われる方は、公費でPCR検査を受けることができます。よって、無自覚・無症状の方でも、濃厚接触が疑われている方は、保険診療機関でPCR検査を受けるのが良いでしょう。
無自覚・無症状でかつ濃厚接触が疑われていない方は自費でのPCR検査になります。保険診療機関での自費PCR検査がおよそ25,000~40,000円であるのに対し、民間PCR検査は2,000~3,000円と安い値段で受けることが可能です。こういった安価な値段で受けられるPCR検査は、大量な数の検体を処理することでを前提にコストを抑えて提供しております。
③PCR検査の精度
それぞれ使用している検査機器や手法、試薬に違いはあるものの、いわゆるPCR検査であることには変わりはなく、理論上は精度に変わりはありません。ただし、保険診療機関が受託している検査機関は検査の精度を確保するために一定の基準を満たすことが求められております。バイオハザード基準を遵守し、多くの臨床検査技師によるダブルチェック・トリプルチェックを行うことで少しでも精度を上げることに努め、第3者認定(国際標準化機構、米国臨床病理医協会など)を取得されている検査機関で行うPCR検査と、民間PCR検査のように自社で行っているPCR検査とでは、多少なりとも精度に違いがでてくる可能性はあるかもしれません。
④検査結果が分かるまでの時間
保険診療機関は、受託している検査機関によって様々ではありますが、早い所だと午前検査をして夕方頃には結果が分かる所もあり、民間PCR検査結果と比較しても特別遅いということはないでしょう。ただし、検査から結果をお伝えするまでの流れや時間は医療機関ごとに異なりますので、各医療機関のホームページや、電話で直接確認するようにしましょう。
⑤陽性が出た時の対応
保険診療機関では、陽性が出た場合には速やかに保健所への報告を行い、必要あれば電話やオンラインアプリなどのツールを用いたオンライン診療を行い、自宅隔離の間でも診察やお薬の処方を提供することができます。民間のPCR検査などで陽性結果がでた場合、民間の検査機関が実施できるのはあくまで検査結果の通知までであり、検査結果を踏まえた新型コロナウイルス感染症の診断はできません。結局、保険診療機関を受診していただき、再度検査を受けていただく必要があります。
⑥陰性証明書や渡航証明書
民間の検査期間では陰性証明書や渡航証明書の発行はできないとされております。また、海外渡航のための渡航証明書・陰性証明書については、渡航先にもよりますが、保険診療機関の中でも国から指定を受けている医療機関からの発行でないと認められない場合もありますので、事前によく調べておく必要があります。
民間PCR検査と保険診療機関でのPCR検査の比較まとめ
対象 | 価格(検査代のみ) | 陽性後の流れ | 陰性証明書/海外渡航証明書 | |
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民間 | 無症状の方 | 約2,000~3,000円 | 保険診療機関で再度PCR | 発行できない |
保険診療 | 制限なし | 症状がある方/濃厚接触者:公費(無料) 無症状の方: 約25000~40000円 | 保健所からの連絡を待つ 必要あればオンライン診療 | 発行できる |
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PCR検査の精度や基本的に大きな差はなし
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結果が分かるまでの時間も大きな差はないはずだが、各医療機関が受託している検査会社や契約内容によっても若干異なるので、各医療機関HPの確認が必要
世田谷区下北沢周辺でPCR検査を検討されている方はぜひクリニックプラス下北沢へ
ここからは、世田谷区下北沢周辺でPCR検査を検討されている方にクリニックプラス下北沢の受診をオススメする理由を簡単に説明したいと思います。
①立地・アクセスが良い
クリニックプラス下北沢は下北沢駅目の前のシモキタフロントビル2Fにあります。駅の改札を出てから徒歩30秒で着く立地の良さが、1番のオススメポイントです。下北沢駅は京王井の頭線と小田急線が通っており、渋谷から3分、新宿から8分と、駅自体のアクセスの良さも魅力の1つです。
②平日は20時まで、土日祝もPCR検査が受けられる
仕事終わりで体調が悪いなと思ってもクリニックがしまっていて検査が受けられない、、という方も沢山いらっしゃると思います。クリニックプラス下北沢は平日は20時まで、さらに土日祝日も営業しており、毎日PCR検査が受けられます。結果も平日であれば、遅くても翌朝9時半までに分かります。仕事帰りにPCR検査を受けて帰って、翌朝起きたら結果が分かる!とても便利ですよね。
③PCR検査は前鼻腔採取法を使用
クリニックプラス下北沢では海外渡航用の渡航証明(陰性証明書)をご希望の方を除き、前鼻腔によるPCR検査を採用しております。
両方の鼻の入り口1-2cm付近を綿棒で拭って検査に出す方法で、唾液よりも短時間かつ、鼻咽頭に比べて全然痛みもなく簡単に自己採取することができます。アメリカやヨーロッパでは一般的に行われている採取法で、検査の感度に関しても、インフルエンザのように鼻の奥(鼻咽頭)に綿棒を入れて採取してくる方法と高い相関性が示されています(Tu YP et al., Patient-collected tongue, nasal, and mid-turbinate swabs for SARS-CoV-2 yield equivalent sensitivity to health care worker collected nasopharyngeal swabs)。お子様の年齢制限もありません(小さいお子さんでも簡単にできます)。
④他の検査や薬の処方も
保険診療機関なので当然ですが、PCR検査以外の検査やお薬の処方も必要に応じて行うことができます。新型コロナウイルス感染症だと思ったら細菌性咽頭炎だったなんてことも沢山あります。大切なのは新型コロナウイルス感染症の影に隠れた重篤な病気を見逃さないこと、それには医師の診察を受けることが必要不可欠だと思います。もちろんその場で症状や病気にあった薬を処方してもらえるのもクリニックプラス下北沢を受診するメリットの1つです。
⑤海外渡航に必要な渡航証明書・陰性証明書にも対応
クリニックプラス下北沢では海外渡航に必要な渡航証明書・陰性証明書の発行も可能です。クリニックプラス下北沢は経済産業省が定める海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)への登録を受けておりますので、大抵の国には対応しております(※アメリカ合衆国ハワイ州及び中華人民共和国への渡航に必要な陰性証明書の発行につきましては現状ご対応できませんのでご注意ください)。
以上がクリニックプラス下北沢でPCR検査をオススメする理由になります。特に世田谷区、下北沢周辺にお住まい、活動エリアの方は、是非ご利用ください。LINEでも電話でもご予約承っております。
詳細は診察内容「PCR」をご参照ください。
注意事項
当院の入っているビル「シモキタフロント」は、コロナウイルス非感染者の方も多く出入りしております。特に症状のある方や、濃厚接触者の方は、他の方々に感染を広げないよう以下の点にご注意くださいますよう、ご協力をお願い致します。
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コロナウイルスの感染が疑われる方は、シモキタフロントビルのエレベーターの使用はご遠慮いただき、階段を使用する様、ご協力お願い致します。
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マスクの着用及び手指消毒を徹底の上、来院くださる様、ご協力をお願い致します。
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当院では酸素投与などの治療が行えませんので、強い息切れの症状がある方は、早めに総合病院の受診や、救急車の要請などをご検討ください。
監修医

長谷 啓
慶應義塾大学医学部を卒業後、市中病院での初期・後期臨床研修を経て、慶應義塾大学医学部循環器内科に入局。心臓カテーテル班に所属し、カテーテル治療に4年間従事。その後、プライマリケアを修得するために市中病院やクリニックの総合内科・皮膚科・小児科にて外来診療の研鑽を積み、2021年5月クリニックプラス下北沢の院長に就任。クリニックプラス下北沢では年間約17,000名の診察を実施。専門性の高い循環器診療に加え、子供から大人まで幅広く総合内科・皮膚科としてのプライマリケアを提供。
執筆論文
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Transcatheter aortic valve replacement with Evolut R versus Sapien 3 in Japanese patients with a small aortic annulus: The OCEAN-TAVI registry
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Successful reatment using corticosteroids in early phase of eosinophilic myocarditis with eosinophilic granulomatosis with polyangiitis
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A Case with Intractable ST-Elevation Myocardial Infarction Complicated with Acute Stent Thrombosis