・蕁麻疹(じんましん)とは?
蕁麻疹は皮膚がモコモコ盛り上がる「膨疹」で、非常にかゆいのが特徴です。形は様々で、個別に出てきた蕁麻疹同士がくっついて大きな蕁麻疹となることもあります。その様が世界地図に似ていることから、地図状の膨疹といった表現をされることもあります。持続時間は1時間から、長いと1日続くこともあります。また、人によっては毎日決まって同じ時間にぶり返すような方もいます。蕁麻疹が出ている皮膚を爪でひっかくと、赤い発疹の線ができるので、蕁麻疹の診断の手助けになります(赤色皮膚描記症)。
・蕁麻疹の原因は?
原因はいろいろありますが、具体的には
◆食物アレルギーや環境へのアレルギー
◆気候の変化(急に寒くなるなど)
◆体調不良(感染症にかかっている時など)や疲れ
などが挙げられます。
・蕁麻疹の治療は?
治療は、かゆみ止めの飲み薬や塗り薬がメインになります。ぶり返す方は根気よく薬を使い続ける必要があります。人によってはステロイド外用薬が効く方もいます。また、身体を温めるとかゆみが増すので注意が必要です。かゆみが強い場合は、蕁麻疹が出ているところを冷やすといくらか落ち着きます。
小児の場合、息苦しそうにしていたり、ぐったりしている場合は危険信号ですすぐに病院を受診しましょう。
・蕁麻疹で来院された方の当院での診療の流れ(診察所要時間目安:5〜7分)
1. 問診・診察
皮膚疾患は見た目の診察と患者さんからのお話が診療のほとんどをしめます。事前問診でお答えいただいた内容に加えて、診断に必要な情報や所見を集めます。
2. 処方
診断がついたらお薬を処方します。塗るタイプのお薬と飲むタイプのお薬をうまく使い分けて処方いたします。患者さんに合ったお薬が見つかるまでは、1週間に1回くらいの頻度でお越しいただく場合もあります。